私と家族の道標

11歳娘と8歳&4歳息子との日々。

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10年ぶりのラーメン屋で泣いた話

昨年夏に引っ越して、2度目の冬を迎えようとしています。

異動して立場の変わった夫、パート仕事を始めた私。

なかなか2人で過ごす機会はない。

いやそこは別にいいんだけど(←

車社会で運転できない私は、出かける先にも制限があったりする。

せっかく10年前に住んでいた県南エリアに再び越してきたからには、懐かしい場所に訪れたい。が。

そう、車じゃないと行きにくい場所が多いんだよ茨城ィィィ

と、来店を諦めている店がいくつもある。

 

そんななかふと、11月に仕事がない日があった。

休業日だから、シフト変更で呼ばれることもない。

今日何しようーと話をしていたら、夫が「ラーメン屋行こう」と言い出した。

半休だったかフレックス出社だったか、時間つくれるから、行こう、と。

『引っ越したら絶対行くんだ』と思っていたラーメン屋。

結婚前からよく行った。

いつも注文するものは決まっていた。

子供が生まれてからはなかなか行かなくなったけど、一度か二度、長女がチャーハンを食べていたのは覚えている。

長男の出産前に行ったのが最後だったと思う。

長男が生まれて千葉に引っ越して、8年たって、更に1年たって。

たぶん麺は卵使用だから、休日に家族で行くこともないだろう。

そう思って諦めて過ごして、もう1年4ヶ月。

ラーメンにぴったりの、冷たい空気の日だった。

 

行った。

 

少し前に、店の前を通り過ぎたことはある。

今日は、勾配のある店の前の駐車場に停めて。

 

懐かしい扉。

ベルを鳴らして開けたら、

いつものおかみさん。厨房のご主人。たぶん息子さん。

まったく変わらない顔ぶれ。

みんな少し歳を重ねた姿。

天然木っぽい大きなテーブル。

金魚の水槽。本棚。小上がりの座敷席。

懐かしい、がいっぱいで。感無量。

一方でメニューのラインナップには少し変化もあって。

でもネットで事前に見ていたとおり。

変わらず繁盛して、更に変わって、変わらず繁盛してるんだね。

『おかげさまで◯周年』の手作りチラシ。

嬉しそうに文字が、文脈が踊ってる。

 

変わらないラーメンと、変わらない半チャーハンと、

新しい餃子を食べた。

 

懐かしい。

美味しい。

嬉しい。

一方的にだけど見知った人たちに、10年ぶりに会えて、注文できて、ラーメン食べられる喜び。

 

「やっぱり美味しい」

「懐かしいなあ」

「嬉しいわあ」

 

店内を見渡しながら、おかみさんの短くなった髪で働く姿を眺めながら。

 

お腹も心も満たされて、お会計。

ちょうど他のお客さんの接客も終えていたし、支払いを済ませたら、『久しぶりに来たんです』って言おうと思っていた

 

 

「お久しぶり、ですよね…?」

 

とおかみさん。

「ええええ覚えててくれたんですか!!」

うなずきながら、ニコニコしてくれるおかみさん。

ガチで涙出てきちゃう私。

 

いや、冷静に考えたらさ、懐かしいわーってキョロキョロしてるし、リップサービス的なものかとも思うんだけれども、けれどもよ!!!

 

おかみさん、そういうタイプじゃないのよ!!!

うん、絶対覚えててくれてる言い方だった!!!(強火)

 

お店はどちらかというと、作業服のおいちゃんお兄ちゃんが多い。

そんななか、いつも2人で行ってたし。

我々夫婦も10年なんなら20年、見た目変わらないタイプだし。

 

うん、絶対覚えててくれてる言い方だった!!!!

 

千葉に引っ越して〜って涙ながらにお話しして(迷惑w

ずっと来たかったんですよぉぉぉって泣きながらお話しして(迷惑ww

みなさんお変わりなく嬉しいですううううってお顔見ながら泣いて(迷惑www

 

そんな話してたら奥のご主人も、嬉しいなあって話に加わってくれた。

 

「ま゛た゛来゛ま゛す゛。゚(゚´Д`゚)゚。」

 

ってお伝えして。

「またぜひどうぞ!」

って笑顔で言ってもらえて。

「わざわざ来てもらってありがとうございます、またどうぞ!」って

 

 

『茨城戻ってきました』

って言うの忘れた気がする…!?

千葉から『わざわざ』来たって思われてるかも…!!

 

また食べに行って誤解とかなきゃ。笑

 

車じゃないと行けないから、なかなか機会作るの難しいけど、必ずまた行こう、と思いました。

私のことを知ってる(かもしれない)人がいた、っていうのが何より嬉しい体験でした。

 

でもちょっとだけ、さすがにアラフォーにはラーメン半チャー餃子は厳しかった。笑

杏仁豆腐も食べてたとかすごいな20代の私。

時間は残酷ゥ

 

必ずまた行きます!