私と家族の道標

11歳娘と8歳&4歳息子との日々。

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『おかひじき』のおばあちゃん

『おかひじき』、ご存知ですか?

おかひじき

この初夏の時期に出回る(と思う)野菜のひとつ。

スーパーというよりは、産直市場的なところでよく見かける気がします。

 

軽く茹でるとシャキシャキ食感がたまらなく、和え物にするととってもおいしい!

 

海藻ではなく、砂浜や砂礫地等に生育する多肉質の一年草で、見た目がひじきに似ていることから『陸(おか)のひじき』と言われるそうです。

参照:

オカヒジキ-Wikipedia 

 

更には、豊富な栄養素が含まれてるとのこと!

まさに「陸のひじき」という名そのものですが、栄養価も大変優れている野菜です。

キャベツとの成分を比較すると、カロテンが172.2倍、ビタミンAが170倍という驚きの調査結果に。他に、カルシウム、カリウム、鉄、マグネシウムなどのミネラル分が多く、ビタミンCも豊富に含まれています。

カロリーも低く、女性に喜ばれる要素がいっぱいです。

引用元:おかひじき | 山形県

 

私がこの『おかひじき』に出会ったのは8年ほど前のこと。

1歳になった長女を連れて、公民館へ遊びに行っていたある日。

いつものように乳幼児の遊び場へと向かうとき、いつもお見かけする、館内のお掃除をして下さるおばあちゃんに声をかけられた。

 

ちょうど遊び場が、清掃用品置き場のある裏口へとつながる通路の隣だったので、普段からご挨拶はしておりました。

 

が、その日は「ちょっといい?」と言った感じで、裏口へと連れていかれました。笑

 

「これ食べる??」

娘さんちの畑だか裏庭だかに、たくさん生えて、食べきれないという。

 

おかひじきっていうんだけどね」

 

実家暮らし四半世紀、母上に頼りきりの娘、、なんと人生で初めて見る植物!

 

見た目『はっぱ。』という感じで、家事力の低い私wだいぶ不安だったものの、おばあちゃん曰く、

「おひたしなんかにするとおいしいよ」

「軽く湯がいて、ツナとマヨネーズであえるのも子供さんにはいい」

「天ぷらもオススメ」

とのこと。

 

せっかくなので頂いて、簡単ツナマヨあえ。

 

おいしい!!

 

以来めっきりツナマヨで、今や子供も好きなおかずのひとつ。くせがないシャキシャキ食感は本当にたまらない。噛みきりにくいような繊維質はないので、本当に食べやすいです。

レシピはネットで見ると色々ありますね!

 

そんなおかひじき、栽培するのは大変なようで…

 

湿気に弱く、温度、湿度管理がとても大変であるということです。

梅雨の時期、ハウス栽培がほとんどのおかひじきは、雨が降ればすぐにハウスを閉めにいき、雨があがれば、たちまちハウス内は高温になり湿気がこもるので、すぐにハウスを開けて通気性を良くしなければなりません。

それを怠るとベト病が発生し、一晩で全滅してしまうこともあります。

水分が足りないと、硬くなり、おかひじきの最大の特徴である、シャキシャキ感が失われてしまうといいます。

引用元:おかひじき | 山形県

 

大変!!

生産農家さんの苦労たるや…!

 

たまたま頂けたのは幸運でした。このおいしさを知れたのは良かった。

その後千葉へ越した後も、産直等で見かけると手が伸びる野菜。シャキシャキを求めてしまう。茹でるとかさがだいぶ減ってしまうので、ボールいっぱい作りたいくらい!子供と取り合いになるほどです。

ちょうど暑くなり梅雨のジメジメどきに、出回る(気がする)のも嬉しいです♪

 

さて、『おかひじき』を我が家にもたらしてくれた公民館のおばあちゃん。

最近掃除の方代わったなぁ、といつの間にかお見かけしなくなり、こちらも引っ越したりでその後は存じ上げません。

すっかり曲がった腰で、でも日々かくしゃくとした姿でお掃除をなさっていて。

しわしわの手の、笑顔がすてきなおばあちゃん。クルクルしたくせの白髪をきれいにまとめられて、なにより目がぱっちりで、キラキラしてたのがすごく印象に残っています。

お元気でいらっしゃったらいいなぁ。

 

結婚して地元を離れ、まだママ友らしい友人も、知人と呼べる人すらほぼいない茨城で、慣れない家事育児の主婦生活。

そんななかで貴重な出会いをした、おばあちゃんの話でした。

 

初夏、シーズン初のおかひじきを買って思い出したお方。

 

お元気でおられることを祈って。