4歳長男、卵アレルギーに対する【経口免疫療法】を自宅にて実施しています。
卵ボーロひとつから始めて早一年。
2ヵ月ほど前から、全卵炒り卵に挑戦しています。
が、毎回嫌がられる…
そして出てきた言葉がタイトルです。
「なんでたまごさいしょからたべれなかったの」
「たまごさいしょからたべれたらよかった」
ほんとだね。そのとおりだね。ごめんね。。ごめん。お母さんもそう思うよ。
大きな瞳に、涙いっぱいためて、訴えられました。真理でしかない。
2歳で初めて病院で実施した食物経口負荷試験では全卵炒り卵でしたが、そのときから、アレルギー症状以前に『卵の食感を嫌がる』ふしがありました。
3歳での再試験でも、同様。
4歳で始めた自宅での炒り卵摂取もやはり嫌がるので、卵は週に一度程度がんばる、それ以外は市販お菓子で鶏卵タンパクを摂取、という状況。
そんななか、言われちゃいました。
新学期も休園のなか、毎日のおうち生活のストレスも、長男なりにあるはず。
少し、心がいつもより弱いと感じています。
思わず、「もうやめようか?」と聞いてしまいました。
鶏卵なんて食べなくても、栄養面は問題なくカバーできるし、誤食も気を付ければ全然人生なんとかなるし、食物アレルギー人口の多いこのご時世、4歳で泣きながら食べる練習しなくたって、いいよ、がんばらなくて、今日はもう、捨てようか
そんなふうに聞いてしまった。
ら、
「がんばる」
とまた泣かれてしまった。
えらいなぁ、いや、私の軽くショックを受けた顔を見たんだろうなぁ、お母さん傷つけちゃったって思ったんだろうなぁ、そんな顔見せてごめん、がんばるって言ってくれてありがとう、がんばるって言わせてごめん、優しい子に育ったね、アレルギーっ子に産んでごめん、がんばろう、きっと良くなるから
一瞬のうちに、目まぐるしく感情が動かされた。
結局、予定していた0.5g、しっかり摂取してくれました。
がんばった。
ちなみに、長男のように食物アレルギーで全く食べないまま乳幼児期を過ごしたために、対象食物の食感や味を嫌がるパターン、ままあることみたいですね。
だからこそ「アレルギーでも負荷試験で摂取可能量チェックして早め早めに摂取を始めるほうがいい」という考え方もあるみたい。
結局食べて治すのに、食感が嫌となっては治療が進められないから…
うちはかんしゃくもひどかったし、意思の疎通ができない1歳台にやるのは無理と夫婦で判断したんですよね。。
でもこう、初めて、本人の口からその言葉を聞いて、やるせなさやら切なさやら申し訳なさを感じるとともに、彼の成長をも感じてしまいました。
人との違いを、アレルギー児の立場をこんなにも理解するようになったんだなぁと。。
いつか玉子焼きやオムレツを、おいしいと思える日がくるかな。
あるいは、俺卵嫌いなんだよねーと、せめて食べ物としての選択肢がある人生になってくれたら。
改めて、良くなるように、と強く願う日のことでした。
我が家のままごと卵系おもちゃ。卵の入ってないオムレツと、卵の入ってない玉子焼きと、卵の入ってない卵です。遊びの中なら大活躍。