卵完全除去中の息子、3歳6ヵ月の血液検査の結果、
『幼稚園入園に向けて、どれくらいの摂取量でどれほどの症状が発現するのか、出産前に確認する』ために、
人生二度目の【鶏卵の食物負荷試験】を実施しました。
なお前回、2歳2ヵ月での負荷試験の記事はこちら。
以前とは摂取量・摂取間隔に変更がありました。
現在は少量をクリアしたら後日、中~多量の負荷を行うように変わったらしいです。
2度目の食物経口負荷試験
【試験方法】
9:30 入院、今日の説明・問診
10:30 負荷試験開始
開始 0分-0.1g
開始40分-0.5g
開始80分-1.5g
――――予定摂取量計2.1g(全卵・炒り卵、ケチャップ、ごはんOK)
15:00-17:00 外泊希望であれば外泊許可
翌朝、病棟へ帰棟、診察にて方針決定、退院
【結果】
開始 0分-0.1g:食感嫌がり出したがるも、飲み下す。しばらくココロ折れる。。
25分後、腹痛訴える。口をつぐみしゃべらず、元気がなくなる。軽微なお腹ゴロゴロありとのこと。
予定時刻過ぎるも元気なく食べず。前回結果を鑑みて減量決定。
開始50分-0.3g :嫌がり続けシクシク泣きながら、ご飯に混ぜた状態で摂取。
その後少し元気を取り戻し、院内おもちゃで遊ぶ余裕が出てくる。
開始90分-0.5g:ご飯に包み食べるも、噛んでいる途中で飲み下せず吐き戻す。
朝食の不消化状態の人参・お茶も全て吐き出された感じ。
総摂取量0.9gで負荷試験終了。
嘔吐後は元気を取り戻し、普段通りよくしゃべるように。
しばらく後、30~40分ほど昼寝。昼寝中にじんましんを複数箇所確認。
全身の確認をしていたところ起床。症状拡大の可能性を考えてジルテックを内服。
昼食(入院食)を完食(ほうじ茶は苦手で残す)。その後は元気、普段通り遊べる状態。
夕方、体調変化なく外泊許可。帰宅。
入浴、問題なし。
夕食、いつも通り。
就寝、疲れたためか普段より早めに寝入る。
【家族の考え】
血液検査の結果から、まあ前回の0.5gよりは食べられるだろう、少量の試験はクリアするだろうと楽観視していましたが、経過も結果も同等の感じでした
(今回書類上は0.9g摂取ということになっているけれど、実際は飲み込んでもいないので実質0.4gと考えていいと思っています)。
こうなった以上、自宅で炒り卵や手作りクッキーに混ぜ込んで経口免疫療法を進めるのは現実的ではない……から除去継続かな、というのが当日、夫婦での結論。
あとは翌日の主治医との相談です。
ちなみに今回、症状拡大を考えてジルテック内服を当日の担当医(主治医ではない)から処方されました。
前回と同じ感じの症状推移だったので、こちらとしても「あ、飲ませるんだ」と意外だったのですが、結構負荷を進めたいタイプ(らしい)主治医としては、モヤっとしたみたい。。
軽度のうちにお薬飲ませると確かな症状が分からない、といった考えをお持ちのようです。
内服後は一切症状出なかったのはジルテックのおかげかもですが、、難しいですね。
炒り卵は食感などを嫌がるふしが前回同様に今回も見られたし、むしろ食感を嫌がっての吐き戻しにも見えました。
それは負荷に同席した夫も同じように感じています。
食べさせるためとはいえ、ご飯に0.5g入れたのも多すぎたのかな、ちょっとそこは反省点です。。
【主治医の意見と今後の方針】
- 炒り卵などでの自宅負荷が難しい場合には、鶏卵タンパク質含有量が分かっている市販商品(お菓子など)を利用して負荷をするという方法がある
- もう4歳になるので、このまま完全除去を続けるよりかは、極少量であってもアレルゲンの刺激は与え続けたほうがいい
- 負荷時の症状の推移を見ていた親自身が症状を軽度と判断するなら(恐怖心など親の負担にならないなら)、極少量の負荷でもやる価値は大いにある
ということで…
経口免疫療法へ移行!
市販品を使う、というのは考えてませんでした。
というか、よくアレルギーブログで「製造メーカーに問い合わせてこの商品の卵の含有量教えてもらいました!」みたいなのがあっても、もうずいぶん量を食べられる人の話だよなーと他人事な気がして(^^;)
主治医に見せてもらった資料は、消費者庁で出しているもので、医療関係者に提供されているデータとのこと。一般人は見られないみたいです。
50種類ほどの市販商品について、1個・1枚・1粒・1切れでの含有量が一覧表にされています。
医師の指導のもとでのみ使用するための資料なので詳細は伏せますが、卵アレルギー児の負荷は、卵ボーロで試すことが多いそう。
卵ボーロ1粒の鶏卵タンパク含有量は炒り卵と比べると極少量のため、
①1粒、慣れてきたら2粒…と増やしたり、
あるいはこの
②A社の卵ボーロを負荷して、症状が出るようならこちらのより含有量の少ないB社の卵ボーロを、平気なようなら少し多いC社の卵ボーロを、
と様子をみながら進めるらしい。
それならやりやすい!
ということで、提示された卵ボーロ3種のうち、そのなかでもまんなかレベルの含有量の卵ボーロを、一日一粒、摂取することにしました。
万が一の症状発現時には、誤食時対策で処方されているジルテックを飲ませてくださいとのこと。
先生は、
「炒り卵を食べさせるような本格的な負荷ではないけど、そこへ進むためのまずは『地ならし』としてのれっきとした『経口免疫療法』といえますよ^^」と…!
完全除去での家庭生活は慣れれば正直ラクです。
が、一方でなかなか進めない、進まない、進められない、と経過にモヤモヤしておりました。
ようやく、一歩進みました!!歓喜(^O^)/
さっそくお店で買って(近所に該当商品の取扱店があまりないのが思わぬ難点でした;)、一粒…
息子「おいしい!(*´ω`*)」
人生初めての卵ボーロ、気に入りました♪おいしいよね、卵ボーロ♪
負荷試験での炒り卵と違って食べやすい(そりゃそうだ)、ほんのり甘い、とろけるくちどけ。。お姉ちゃんははいくつも食べるのに、僕はいっこだけ、と不満げ。
症状は出ていません。
先生は増やしてもいいよって言ってたけど、一応次回の診察までは一粒との話だったので、一粒で進めていこうと思います。
その後のアレルギーの経過はこちら。
負荷試験入院の持ち物
自分自身の覚え書きに。
《書類関係》
- 入院手続き書類/診察券/保険証/市の子供医療補助券/母子手帳/前回までのデータ/筆記用具
《子供用》
- 水筒(麦茶)
- 白ごはん(炒り卵の食感を嫌がるので混ぜこみの許可をもらいました)
- 着替え(シャツ、ズボン、下着上下、靴下を各2 ※嘔吐対策;)
- オムツ(オムツは外れていますが、症状がお腹にくると怖いので念のため2枚ほど)
- 保湿剤などの塗り薬(摂取前後に口元の乾燥・荒れのため使用)
- お気に入りのおくるみタオル、ぬいぐるみ
- おもちゃ(絵本、さがしもの絵本、シールブック、パズル、お絵描きセット、塗り絵など)
《その他》
- マスク(大人用、子供用もインフル時期だったため)
- 時計(摂取時刻、症状発現時刻の確認に)
- 箱ティッシュ、ウェットティッシュ、ゴミ用ビニール袋(あると便利)
- 大人用のお昼ご飯、お茶など
《外泊許可が出なかった時のために》
- パジャマ
- 大人の着替え